1.血液検査
尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cr)
身体にたまった老廃物の濃度を調べる検査です。腎臓の働きが落ちると、老廃物の濃度が高くなっていくため、高い値になります。かなり末期にならないと値が上がらないため、注意が必要です。
eGFR(イージーエフアール; 推定糸球体濾過率)
腎臓の働きが正常のおおよそ何%にあたるかを表します。60パーセント未満は「慢性腎臓病」です。10%未満になると、透析などの治療が必要になります。
脂質検査
LDL-C(エルディーエル コレステロール)、HDL-C(エイチディーエル コレステロール)などの値をコントロールすることで、腎不全の進行を抑えることができます。
2.尿検査
尿蛋白(にょうたんぱく)
腎臓から漏れ出てくるたんぱくのおおよその量をしらべます。多くなるにつれ「-」→「±」→「+」→「2+」→「3+」と値が変わっていきます。尿蛋白が多いほど、腎臓の働きが落ちるスピードが速くなっていきます。
蓄尿検査(ちくにょうけんさ)
1日分の尿を貯めることで、
・1日の塩分摂取量
・1日の蛋白摂取量
・正確な腎臓の機能(正常の何パーセントにあたるか)
などを調べることができます。高血圧の方や、腎臓の働きが落ちた方では重要な検査になります。
3.超音波検査
腎臓の大きさを画像で見ることにより、腎臓が「急に悪くなった」のか、「時間をかけて徐々に悪くなったのか」を調べることができます。