腎臓病を進行しないようにする方法を一言でいえば、「体にストレスをかけず健康的な状態に保つ」ことにあります。
治療することにより、進行を抑えることができます。
1.血圧コントロール
血圧を130/80未満(重症の方では125/75未満)に抑えることで、腎臓病の進行を抑えることができます。1日に食事からとる塩分の量を、6g以下に抑えたり、お薬により血圧を下げることが必要になります。
2.尿たんぱくを減らす
尿からでる「尿たんぱく」の量が多いほど腎臓の働きが早く落ちることが分かっています。「尿たんぱく」を減らすためには、塩分制限やお薬の内服(ACE阻害薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬など)、患者様によっては食事のたんぱく質を少なくする「たんぱく制限」が有効な場合があります。
3.血糖値のコントロール
糖尿病がある方は、血糖値を良好に保つことで腎臓病の進行を抑えることができます。
4.体のストレスを減らす
腎臓は、ストレスに弱い臓器です。
インフルエンザなどの感染症や、病気にかかることにより、腎臓の働きは「ガクン」と落ちていきます。バランスの良い食事をとること、「インフルエンザワクチン」や「肺炎球菌ワクチン」などの感染予防も有効です。
5.禁煙
喫煙は腎臓の働きを確実に落とします。たばこは薬でやめることもできます。詳細は禁煙外来へ!
6.痛み止めの工夫
いわゆる「消炎鎮痛薬」は腎臓の働きを落とすことが分かっています。 痛み止めが必要になる場合は、慢性腎臓病があることを必ず医師に告げましょう。
治療まとめ
CKDの予防・治療については下図をご参考ください。